九州勢のワインを飲むのは初。高温多湿の印象がありますが、安心院町自体は標高が高く、他の場所よりも降雨量が少ないそうです。


葡萄は地元で栽培したもので輸入果汁は使ってないそう。デイリーラインの安心院ワイン赤白はやや甘口。地元の方が関東の人よりもかなり甘党らしく、ドライに作ると売れないのだとか。私が「甘め」と思ったワインも地元の方にすれば「辛い」と思われるそうです。お料理も全体的に甘めですもんねー。
そんな土地柄のため、地元で一番売れるのは氷結濃縮したデザートワイン、フランシスコ・デラウエア(1906円)。これは私も今日のイチオシ。酸と甘みのバランスが良く、実に美味しい。デラを濃縮するとこんなになるんだーと目からうろこ。

シャルドネ2005は少しインパクトが弱いかな?対して2006はびっくりするくらいの酸。ビンテージの違いでこんなになるの??と思ったら天候が良くない年だったので補酸してるそうです。なんだー。赤ではメルロー、カベルネなども栽培されてますが、まだまだこれからとのこと。
ワイナリーは2001年に設立したばかり。「日常の和食によく会うワイン。地元の方が、知人が来ればワイナリーを案内するような場所にしたい。大分の山間地に、ワイン文化を育てるというこのコンセプトに、経営陣は百年かかるだろう、かかってもしかたがない」と考え、『杜の百年ワイナリー』というコンセプトを掲げたそうです。
長いビジョンを持ち、しっかりと地元の産業としてワイナリーの運営を考えられている所に好感が持てます。すっぽんとワインの相性をぜひ現地で味わってみたいです。