

ワイナリーではオーストリアワインの販売やりんごワインの醸造も。2002年に自社畑を開墾。メルローとカベルネ、そして少量のシャルドネが植えられています。
訪問時には奥様がお電話でなにやら蚊取り線香を大量に発注中。実はこれ、狸対策なんだそうです。昨年は狸に葡萄100キロをつまみ食いされたそうで、その量瓶に直すと約100本分!
今年はなんとしても狸から葡萄を守らねばと電柵はもちろんのこと、蚊取り線香大作戦も実行するのだとのこと。狸は煙が嫌いなので、夜蚊取り線香を焚いておくと狸が寄ってこないハズなんだそうです。

自社畑があるのはワイナリーの裏手の丘の上。以前エーデルワインに勤めていたとき、旦那様は自宅の盛岡から大迫へ396号を車で通いながら「ここら辺絶対良いだろうなぁ~」と目をつけていたのだとか。そしてもともとりんご畑だった場所を借りて葡萄を植えたそうです。一度土砂で畑が流されてしまったこともあったそうですが、今では葡萄が見事に実っています。
自社畑のワインは昨年が初リリース。今年で2年目。ワイナリーで試飲は出来なかったので、一本購入して早速飲んでみました。


2006カベルネ・ソーヴィニヨン+メルロー 盛岡・門(3360円)は葡萄がまだ若いせいかフレッシュで若々しい酸が強めですが、それをとてもよくまとめています。バランスもよく舌触りもなめらか。雑味も無く、仕込んだ方の確かな腕を感じます。
岩手でも北上川の東側はとても果物栽培に適した土壌だそうで、葡萄にも合っているとのこと。そのせいか、畑に立つとなんだか長野に似たような印象を受けました。
葡萄がもっと成熟したらさらに良いワインが生まれそうです。ラベルからはセンスの良さも滲み出てるし、これから要注目!