ワイナリーのすぐ裏の七俵地畑に行くと、もっさもさに葉っぱが成長してました。冬来た時とは見違えるようです。丁度ボルドー液をまいた後とのことで葉っぱに白い液体が残っていました。ほほ~これがボルドー液ですか!勉強になります。


咲いていた葡萄の花からは白いフローラルなオードトワレのような良い香りがしてました。もう少ししたら葡萄に笠かけの作業をするそうです。葡萄のまわりの葉っぱは残しておくとのこと。「僕は取るんだけどね~。」とお父様。お二人それぞれの哲学があるんですね。
蔵の中には使用前のフレンチオークの新樽が。中に鼻をつっこんで香りを嗅ぐと…おぉ~!まさしくバニラトーストの甘い香り。アメリカンオークも嗅いでみたいなー。
さて試飲は辛口を中心に。2005甲州Four Seasons(2057円)は樽醗酵でシュールリーの甲州。苦味が少なくふくよかな味わい。ヨーグルトのようなクリーミーな甲州。対して樽貯蔵(白)(3082円)は氷結果汁の甲州。厚みがありキレが良いシャープな味わい。存在感あり実に美味しい。


七俵地畑収穫2005カベルネ・ソーヴィニヨン(3692円)は常に安定したクオリティ。チャーミングな果実、なめらかな舌触り、バランスよく実に美味しい。誰にでも安心して薦められる一本です。
山梨ワイン醸造では数多くのアイテムを造られてますが、「今はどんどん辛口嗜好になっているので、これからは辛口のワインが多くなっていくと思います。たかひこも辛口を増やしていきたいみたいだし。」とお父様。
現在赤の2アイテムには輸入果汁を使っていますが、それも今後は国産の葡萄に変えていく予定だそうです。「赤は原料が少なくてねー。」とのこと。良い醸造用葡萄を造ってくれる農家さんが増えればなあ。
親子それぞれの思いを伺い、とても実り多きワイナリー訪問となりました。お父様が見守り、たかひこさんががんばる山梨ワイン。これからが楽しみです。