
彼女の親戚はサパから16キロの場所にあるKhoang村でトラウトサーモンの養殖を行っているとのこと。奥さんは先生で、この村に派遣されているそうです。

サパから30分ほどで親戚の方の家に到着。家の裏にはかなりの数の養殖用の池が!山からの清流が無いと育たないというトラウトサーモン。卵はアメリカから輸入しているそうです。サパでは新しい名産品としてトラウトサーモンの養殖に力を入れているそうです。
ちなみにご近所さんはモン族の方で、豚にエサを与えていました。

親戚の方が「そろそろ行きますか~」と言うので隣に歩いて行くのかと思いきや、なんと家の前にはドーンと旧ソ連チックなジープが登場。そしてこれに8人乗りで行くとのこと。

脇道に入って谷を下るととてもきれいな棚田が登場!

いいねいいね~なんて思っていると、どんどん道が悪路に。そして右側は崖!!だからジープだったのか…というか、これ全然隣じゃないし!

2~30分程悪路を行った所で車から下車。ここは一体どこの難民キャンプですか?という雰囲気の集落。

さらにここから獣道のような山道を登り、到着したこちらが今日結婚式のあるお家だそう。

家というよりも物置のような質素な建物。天井や壁は隙間だらけ。土の上にじかに家を建てるのが赤ザオ族スタイルとのこと。想像をはるかに超えた原始的な生活。

てっきりセレモニーがあるのかと思いきや、今日は宴会の日とのこと。新郎新婦はどこかに隠れていて出てこないそう。今日は新婦の家で、新郎が持ってきたごちそうを親戚や近所の人で食べる日だとのこと。土間では新郎の家族(女性陣)が料理の準備をしていました。

女性たちはみんな民族衣装。男性は家長と思われる人だけ民族衣装で、後は皆お世辞にもきれいとはいえない普段着。新婦の父くらいはこざっぱりした格好しなくていのでしょうか。。。

しばらくして笛と太鼓の合図を元に宴会が始まったようです。野次馬なだけの私たちにも席が設けられ食事が用意されました。赤ザオ族の人達は男性陣、女性陣に分かれてご飯を食べていました。

さて赤ザオ族の結婚式の料理のお味は…ごめんなさい、食べて無いので判りません。。。あまりにも衛生的とは言えない環境だったのでさすがに箸をつけれなかったです。
でもツレは食べていて美味しかったと言っていました。後日お腹を壊す事もありませんでした。

帰りは真っ暗な中、ヘッドライトを付けて山道を車まで降りていきます。途中ホタルが飛んでいたけどそれを楽しむ心の余裕は無し。そして真っ暗な悪路をジープで帰ったのでした。
この村はサパから離れているのであまり経済的に豊かでは無いそうです。観光客が普段訪れない、本当の山岳民族の生活の現状を垣間見た1日でした。
ウルルンすぎてカルチャーショック。
つづく