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つまみの女王

2、3年おきに引っ越しを繰り返すジプシー女のグルメ日記。2016年からはバンコク市民。タイめしを食べつくすぞ!

サントリー登美の丘ワイナリー:技師長が語る特別ワイナリーツアー

サントリー登美の丘ワイナリー技師長が語る特別ワイナリーツアーに参加してきました!これは10日間限定の特別ツアー。普段なかなかお会いできない造り手さんから直接ワイン造りに対するアツイ思いを伺うことが出来ます。

この日は特別に大川所長自らがご案内。まずは醸造所の見学です。ステンレスタンクの並ぶ醗酵室は発酵中の葡萄の良い香りに包まれています。奥のほうには一面霜に覆われたタンクが一本。



「これは絶対皆さんにお伝えしたいことなんですがっ!」とテンションアップの大川所長。「あの霜のついたタンクはワインを冷却することによって酒石酸を除去する作業をしています。酒石酸はどのワインにも含まれているもので、結晶化するとボトルの中できらきら輝いて見えます。」

「この酒石が発生する現象は自然なことなのですが、日本ではこれがガラス片やゴミ等と間違えられ結構な数のワインが返品されてしまいます。そのため酒石酸を取る作業をしているのですが、これをするとワインの味に影響がでてしまう。造り手としては出来ればやりたくないのです。酒石酸を取っているのは日本とアメリカくらい。ヨーロッパではあるのがあたりまえなんですよ。」そうか~オリがゴミに見えちゃうんですね…。日本ワインの向上には日本国民のワインリテラシーもアップせねば。



醸造工程を見学中に、丁度朝収穫したマスカットベリーAが運び込まれてきました。契約農家さんの葡萄で、朝3時から収穫隊が出動。新酒用のベリーAだそうです。ちなみに同じくサントリー所有の岩の原葡萄園でベリーAを主体にしているので、登美の丘自社畑のベリーAはやらない予定だとか。

セラーの見学の後はお待ちかねのテイスティング。登美の丘赤白、登美赤白、そして特別瓶熟品のシャルドネ1992とメルロ紫玉台園1999の6種類。とても素敵なカーヴの中で頂きます。

お味は全体的にとてもクリーンな造り。中でも一番印象に残っているのはメルロ紫玉台園1999(5267円)!ふわりと深い森の香り、熟成してまったりと溶けたタンニン、複雑で実に美味しい!もっと熟成しそうです。



登美の丘では熟成して飲むスタイルのワインを造っているとのことで、新しいビンテージよりも古いもののほうが抜群に美味しいです。熟成させるためにも意識的にカベルネソービニヨン主体のワインが多いそう。確かに2003登美はまだまだ元気。10年ものを飲んでみたいな~。

登美の丘ではワイナリー限定の単一畑シリーズや特別瓶熟品、アリゴテやピノノアールのワインも販売してます。これもかなり気になる!他のワインも試飲しにまた来なきゃ。

試飲の後は通常一般公開していない畑へ。坂道をどんどん登っていくと一面の畑!空が広く富士山や八ヶ岳が一望。本当に眺めの良い所です。雲の切れ間から太陽が差し込んでいて、まるで楽園のよう。



垣根と棚の両方で欧州系品種を中心に栽培してます。レインカットをかけた垣根や地面にシートを敷いている棚など、雨対策もいろいろ。登美の丘では出来るだけ葡萄の残留農薬を減らす試みをされており、その結果として2001年からホタルが飛ぶようになったそうです。

大川所長は栽培専門の方なので、畑でさらにテンションアップ!そしてお話の随所に感じるのが「先入観に捕らわれないで欲しい」という強い思い。

新樽だから高級ワイン、垣根だから良いワイン、ヴィニフェラのほうが良いワイン…いちがいにそうは言えないのに、先入観でワインを判断してしまうことがいかに多いか。まっさらな気持ちで自分の感覚を大切にしなければと、改めて肝に銘じました。



この日はワイナリーのレストラン「ワインテラス」でランチもしました。高台にあるレストランからは富士山一望!眺望最高!!そしてご飯もとても美味しいです。茄子とモツァレラチーズのトマトたっぷりパスタ(スープ、サラダ付き1250円)はボリューム満点で実に美味しい。そしてワインはもちろん登美の丘のものがズラリ。アリゴテやピノ、単一畑ものもリーズナブルにいただけます。一階にはワインショップとパン屋さんも。外のパティオでパンとワインで一杯やるのもまたオツです。



サントリー登美の丘ワイナリー、かなり広大で「自然の中にあるワイナリー」を満喫できます。ちょっと他のワイナリー群から離れてますが、足を伸ばす価値は十分。ツアーに入ったりランチしたり、一日ゆっくり過ごしたい場所です。

さらに今回は大川所長のみなぎる情熱を伺い非常に充実した一日となりました。ちなみにこのツアー、11月分2回を残して既に満席だそうです。興味がある方は今すぐ予約すべし!

大川所長、そしてサントリーのスタッフの皆様、本当にありがとうございました!
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  1. 2007/09/11(火) 08:00:00|
  2. 日本のワイン|
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