

藤小西さんでは同時開催で日本ワインの試飲フェアも開催されていました。少し早く到着してまずは無料試飲をひととおり頂きます。こうやって比較すると今まで感じなかった新たな発見が。特に甲州はワイナリーごとに個性様々で面白い。デュヴルデュー甲州も以前飲んだ時とはちょっと違う印象。勝沼醸造 アルガ ブランカ クラレーザ ディスティンタメンテは初でしたが、やっぱり美味しい。
岸平さんの旦那様がいらっしゃたので色々おしゃべりしながらタケダワイナリーのワインも試飲させて頂きました。山形は山梨に比べると若手の造り手の結束力はまだ控え目なのだとか。「もともとおとなしい県民性なので…。あと、まだ私たちの上の代ががんばっているので。」と岸平さん。元福島市民の私にはなんとなくおっしゃってる意味が判ります。やっぱり山梨のパワーは東京の隣の県であることも大きく関係してるのかも。


さてセミナーの時間になったのでお店の奥のスタンディングバープチコニシへ。造り手の岸平典子さんがお話をしてくださいます。写真で見た印象ではしっかりした感じの方なのかなー?と思っていたら、これが結構おちゃめ。お話もぶっちゃけた感じでとても楽しい。
試飲ワインは実験用の非売品やバレルサンプルなど、普通では飲めないものばかり!純粋に一番美味しかったのは2006タケダワイナリーマスカットベリーAサンスフル。山梨のベリーAとは違い、山形のベリーAは酸味が乗っていてドライ!香もすごく良く深みもあり美味しい。ビオディナミで造られているそうです。岸平さんは「ベリーAはヨーロッパ系の品種よりも土地の個性を表現する葡萄品種だと思うので、これを大切にしていきたいと思っています。」とのこと。まさしくそれを体感した一杯でした。


そして面白かったのは2006ドメイヌタケダ・シャルドネの培養酵母ものと自生酵母もののバレルサンプル。以前から培養酵母と自生酵母の味の違いに興味があったのでこれは面白い!両方比べて飲んでみると味の違いが歴然です。培養酵母のシャルドネはよく飲んでる味。香りは一面的。対して自生酵母のものは香がとても多面的で複雑。うう~む。こんなにも味が違うものなんですねー!!
そしてもう一つ、面白かったのは2005タケダワイナリー豆畑メルロー(ビオディナミ)。試験醸造もののメルローですが、瓶内二次発酵してて注ぐとしゅわしゅわ泡が。さらに香りはセメダイン~。こういう試験的なものも試飲させてくれる所がまた彼女の人柄を表していて好印象。
「私たちは果汁農家ですから、農業としてのワイン造りをしています。」とおっしゃる岸平さん。とてもかわいらしい素敵な女性でした。今度はぜひワイナリーでお会いしたいな。
私は出席しませんでしたがタケダワイナリーのセミナーの後はルミエールの小山田さんのセミナーということで、小山田さんとも一言ご挨拶。
いや~日本のワインって本当に魅力的な方々が造ってます。セミナーに来てるお客さんも皆笑顔。日本人同士だからこそ通じ合える味と心。いいですな~。